もしスイスにうまれたら、にんむがある。そのにんむは、あるけるようになるまえに、スキーのしかたをならわなければならないんです。ぜったいにさけられません、しゅうかんなんです。じつは、スキーをすることができなかったら、スイスのパスポートをもらえないでしょう。
それで五つの時、父は山につれていってくれました。ゆきを見たことがありましたが、なだれおちないでしょう。もちろんそれはまちがいでした。それはわたしがはじめてスキーをした時でした。かんたんだと思いましたが、それもまちがいでした。いくらかんがえても、なんかいもたおれました。あきらめるといつもかんがえていました。おもしろくないんだと思いました。それでもがんばりました。
そして十一年あと、またスキーをしに行きました。でもこんどはちょっととくべつなんです。いかにも、ヘリコプターがわたしをまっています。それにのったら、こうこうどにつけることができます。どうしたらいいですか。その時にわたしあはしばらくかんがえました。ほんとにためらいました。けっきょく、いくときめました。そのけっしんは今でもこうかいしていません。山のさんちょうについたら、せかいがかわりました。それにさわることができました。そこでわたしはしぜんと一人でいて、ゆきが山のすてきなコートでした。そして山がわたしの物でした。せかいをみまもりました。それでも、スキーですべりおりなければなりませんでした。しかし、その時をぜったにわすれません。あのてんかいちのけいけんはほんとにたのしかったです。スキーをならった時間はちょっと長かったですが、ゆういぎでした。それは私のいちばんわすれがたいひとときでした。

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